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「経営者のための損得学入門」シリーズの最終回は「損得勘定は会社では教えない」です。
●損得勘定は会社では教えない
企業は利益を上げなければ存続できませんが、一方で、「採算に合う」とか「ペイする」という損得勘定を抜きにしては企業が存立し得ないのも事実です。
ところが、企業にとって一番切実な問題である損得勘定、つまり「損をするか儲かるか」という判断の仕方について、ほとんどの会社で教えていないのが現実です。
なぜかというと、「損をするか儲かるか」は、学校教育を受けた者であれば常識であって、ことさら教える必要はないという思い込みがあるからなのです。
●クイズ「洋菓子店の損得勘定」
今回は、簡単なクイズを題材に、いくら損をしたのかいくら儲かったのかという損得勘定を皆さんと一緒に考えてみたいと思います。
次の5つのクイズは、善積 宏著『現場に役立つ損得勘定のコツ〜付加価値行動会計入門〜』(白桃書房)から引用したものです。
「経営者のための損得学入門」シリーズの第五回目は、「赤字製品をやめると損をする!」です。
●赤字製品は本当に損なのか?
ある企業では、機械1台と作業員1人で、毎日、製品Aと製品Bを1個ずつ作っています。
各製品の販売価格、変動費、直接労務費、固定費、製品別原価、製品別利益を一覧にすると表1の通りで、製品Aは黒字、製品Bは赤字であることが分かります。
●赤字製品Bをやめると利益は?
そこで、赤字製品Bの生産をやめて、黒字製品Aだけを2個生産すると、この企業の1日の利益はどうなるのでしょうか?
「経営者のための損得学入門」シリーズの第四回目は、「どちらが得かよく考えてみよう!」です。
●損得を正しく判断できますか?
昔「欽ちゃん」こと「萩本欽一」さんが、あるフィルムメーカーのフィルムを片手に「どっちが得か、よ〜く考えてみよう!」と質問するテレビCMがありました。
ほとんどの経営者は「損するか得するかは常識で判断できる」と思っています。ところが、この「常識」がクセ者で、正しい判断をしたつもりが誤った判断をしてしまうことが往々にしてあるのです。
今回は、ある金貸しの事例を題材に損得を正しく判断できるか、皆さんと考えてみたいと思います。
「経営者のための損得学入門」シリーズの第三回目は、「原価計算には二種類ある」です。
●スキー宿経営者の決断
前回紹介したスキー宿の経営者は、経理の専門家の「黒字にするためには夏期の料金を全部原価計算(FC)で計算した原価2万3千円以上にすべきだ」というアドバイスには従わず、一見無謀とも思える8千円のサービス料金を打ち出して、損失を少なくしました。
スキー宿の経営者はどのようにして料金を決めたのでしょうか。「経験と勘」なのでしょうか、「マグレ」なのでしょうか。
需要が少なければ価格は安くなるという経済学の原則に従ったのでしょうが、それではなぜ9千円とか7千円ではなく8千円という料金にしたのでしょうか。
「経営者のための損得学入門」シリーズの第二回目は、「あなたの会社は原価計算で損をする」です。
●A社で起こった不思議な現象
最近、原価計算制度を導入したA社では、発売して間もない製品があったのですが、4月と5月の月次損益計算書に不思議な現象が起こりました。
4月には、新製品の販売目標に従ってたくさん作ったものの、意外に売れ行きが悪く、在庫が大幅に増加してしまいました。
そこで5月には生産を控えたところ、売れ行きは予想外に良く、4月の数倍も売れました。
ところが、経理から出てきた月次決算書を見ると、4月は黒字で5月は赤字だというのです。
今月から始まる新シリーズは、「経営者のための損得学入門」と題して、中小企業の経営者・幹部の皆様に「損得計算」の考え方と分析の仕方を全6回にわたってご紹介していきます。
第1回は、「商品を落としたらいくらの損?」です。
●クイズ「豆大福分析」
今回は、簡単なクイズを題材にいくら損をしたのかを皆さんと一緒に考えてみたいと思います。次の3つのクイズは、「豆大福分析からはじまる損得学入門」から引用したものです。
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担当:森田(もりた)
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